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歯周ポケットと歯周病予防

歯周ポケットという言葉はCMでも使われていますので、聞いたことくらいはあるでしょう。 歯と歯茎の間にある溝のことを指す歯周ポケットは、誰にでもあるもので、健康な人でも1ミリから2ミリ程度の深さがあります。 そのため、歯周ポケットの存在自体が悪ではありません。 問題はその歯周ポケットに溜まった細菌です。 歯みがきをうまくできていないと、歯周ポケットに溜まった細菌を除去することができません。 歯の表面と違って、歯周ポケットにとどまった細菌は唾液やうがいなどで洗浄しきれないため、その場にとどまります。そして、その場にとどまった細菌たちは手を取り合って歯垢を作ります。 歯垢になってしまうと、うがいや唾液の洗浄力では太刀打ちできず、歯みがきでこそぎ落とすしかなくなるのです。 そうなると、歯みがきのやり方がうまくなければ歯周ポケットに溜まった細菌がどんどん増えることになるでしょう。 細菌は増えるときに毒素を出します。 毒素に接した歯茎は炎症を起こして、そこから逃れようとするかのようにポケットを広げてしまうのです。その結果、ポケットの底で歯と密着していた部分が剥がれ、歯周ポケットが深くなり始めるのです。 その後はこの繰り返しで細菌が増えて歯周ポケットが深くなり、歯周病になってしまうわけです。 こういった経緯で歯周病が進行するため、歯科医は歯周ポケットの深さを歯周病の進行度の目安にしています。 歯周ポケットの深さが3ミリを超える深さになると、歯みがきなどで改善することは難しいため、歯周病治療が行われることになります。 歯周ポケットが深くならないように、毎日の歯みがきをきちんと行うことが歯周病予防になるわけです。 歯周病治療についてご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。 /